独立14年目の想い 2023年6月1日
独立して丸13年が経過し、14年目に入りました。
ライフスタイリストと肩書きをつけていますが、実際なにやっているの?と聞かれることがあります。
名乗っておきながらそのことをあまり発信していない自分に気付かされ、ちょうど昨日、大学生にキャリアについてお話しする機会をいただき、自分のことを棚卸しするこの上なく有難いチャンスでした。
ライフスタイリストは「心と身体を整えて、笑っている人を増やす」ことをミッションにしているのですが、
実は企業で働く方に向けた研修でも個人向けに開催する「ライフデザイン」というワークショップなどでも、願いというか目指すところは一緒で、
出会った時より帰り際の表情が輝いている状態
ここを目指していて、
それをわたしなりに一言でいうと「笑っている人」なのです。
どこかが痛い時って心から笑えないし、心配事や悩みに押しつぶされそうな時は笑うことすら忘れていると思うのです。
自然体で笑っている人が増えたら、
きっと自分にも周囲にも優しくなれて、ゆとりが生まれて、あいさつを交わして、コミュニケーションが増えて、さらに楽しくなって、またさらに笑って、、
というプラスのスパイラルになると本気で思っていますし信じています。
そんな連鎖を起こしたいと思った原点は、約30年以上前(遡ってびっくりした)
当時のわたしは短大で幼児教育を学んでいたのですが、保育園に教育実習にいっていたころ、保育園でいつも元気に甘えてくれていた子と電車の中でばったり遭遇しました。
「あ!◯◯ちゃんだ!」と声をかけようと思ったら、目が合ったはずなのに、パッと逸らされて「あれ?」と思った瞬間、隣にいたお母さんが、その子の手を乱暴に引いて大人でも言われたら傷つくぐらいの強い口調で「何グズグズしてるの!本当にもういい加減にしてよ!!」と言葉を浴びせていて、その子は、小さく小さく下を向きながら謝っていたのです。きっと叱られている姿を見られたくなかったでしょうし、わたしが声をかけたとしてもどう答えてよいかわからなかったはずです。
電車を降りる親子を見ながら、なにもできなかった無力な自分に腹が立ちつつ、こうなっているのって一体誰のせいなのか、何が原因なのか、きっとお母さんもそうしたいわけじゃないと信じたかったですし、わたしに何ができただろう、と深い問いが心の中に広がったことを記憶しています。
あのシーンをいつもイメージしていたわけではないのですが、
自分を大事にしている大人を増やしたい、心と体が整っている人を増やしたい、と思う原点は、そこにある気がしています。
わたしが伝えていることは、わたしが思う本質的な部分で、あくまでシンプルですが、10年ほぼ同じ内容でリピートをしてくださる企業様や「共感しました、行動してみます」と意欲を伝えてくださる方の声を聞いて、間違っていないし、意志を持って進んでいこうと思わせていただいています。
先日、企業でのコミュニケーション研修を受講してくださった方から
「研修にも関わらず暖かい気持ちになることが多い時間となり学習面のみではなくメンタル面でも良い時間を提供いただきました」
というメッセージをいただきました。
13年、牛歩ですが、目指すところに近づいている!という手応えと喜びを感じました。
これからも、わたし自身がもっと自然体に、感情を大事にしながら場づくりをしていきます。
まだまだ発展途上。現状に甘んじることなく、感謝の気持ちと謙虚さを忘れず、日々を味わって楽しく前に進んでいきます。
自分の人生を楽しみ、そして味わう人が増え、その結果、笑っている人が増えることに貢献できたら最高に嬉しいです。
14年目もどうぞよろしくお願いいたします。